娘の中学時代を振り返って 本篇1
さて、これからようやく学校生活の話です。
以前、次男の通っていた公文の先生からは、
新中1はみんな、1週間で泣くよ
と聞いていたので、それを伝えていたのですが、
大丈夫、私は泣かない、頑張る!
と言っていた娘です。
まずは寮生活に慣れるためのオリエンテーションからの始まりです。
寮で初めて迎えた朝、ちゃんと起きられたかどうかを確認するために朝の5時半ごろに、おはようスタンプを送ってみました。
娘とのこのやり取りのために、私は初めてラインスタンプを買いました。日本語を話したり聞いたりする環境が寮生活だとなくなってしまうので、少しでも日本語を身近に感じさせておかなければ・・・と思い、日本語が書いてあるかわいらしいスタンプです。
すぐに既読になったので、電話をかけ少しだけ話をしました。娘との会話の時間は、あまり頻繁に話しすぎてホームシックにならせても良くないと思ったので、あえて朝のこの時間だけにしました。
新中1でのオリエンテーションはグループワークがメインの合宿のような感じで、徐々に友達も増えていったようです。
そして、2日目は先輩の入寮日だったのですが、実はここから雲行が怪しくなってきていたのです・・・
まずは寝場所の大移動。学校から割り当てられた通りのベッドを使うのではなく、中3の先輩が変更し、下のベッドの2つを中3の先輩、あと2つを中2の先輩が使い、娘は中1では唯一下のベッドを使うこととなってしまったようです。
幸い、オリエンテーションが終わったその次の週の月曜日は学校がお休みで火曜日から新学期が始まるということなので、一次帰宅することとなりました。
娘には3週間後の保護者会で会いに行くことになっていたので、娘自身もある程度覚悟はしていたとは思いますが、ちょっと拍子抜けです。
私は迎えに行けないので、一緒に塾へ申し込んだパンガーに引っ越したお母さんが学校まで迎えに行き、途中まで連れてきてもらい、そこでプーケットのお母さんの車に乗り換えるという連携プレーで一緒に連れてきてもらうことになりました。
それまでの数日間の朝のラインでのやり取りで大丈夫と言い続けていた娘ですが、プーケットへ帰ってくる途中の声は弱々しく、突然の変化にちょっと心配になりました。
夜10時近く、待ち合わせの場所へ娘を迎えに行き、車に荷物を詰めかえ、家に帰る途中で、私に会った安心感からかついに娘が泣き出し、
もう行きたくない
と言い出しました。
話を聞いたところ、同じ部屋の中3の先輩から言われたルールで
起床時間、早朝4時
シャワー室の数が少ないため、中1から中3までの生徒が同時にシャワーすることが無理なので、中3の先輩がシャワーする時間の6時までには終わらせておくこと。
目覚まし時計の使用禁止
朝は学年によって起床時間が違うため、携帯電話をバイブモードにし、その振動で起きること。先輩たちも皆そうしていることで、寝ている先輩を起こさないようにということ。
先輩との諸々ついて
- 先輩と話をする時は頭を少し下げて、またあまり見つめないように話すこと。
- 先輩が近くにいるときは、大きな声で話さないこと。
- 先輩とすれ違う時も頭を下げるようにすること。
- 学校へ行くときには、雨が降っているとき以外は道路を歩き、屋根のついている歩道は歩かないこと。
『友達はバイブモードで起きられるのに私だけちゃんと起きられない』
『5時半から中1だけ外で朝の運動をしなきゃいけないし、6時半に朝ご飯を食べに行っても人がいっぱいで食べられない・・・』
『夕方もやることがいっぱいあって、シャワーを浴びる時間がちょっとしかなくて、それに夜もグループワークの宿題があって寝るの11時くらい・・・』
『もう疲れた・・・』
同じ部屋の友達はもう既に泣いていたそうです。
ちなみに事前に学校からもらっていた月曜から金曜までのスケジュールでは、
午前05時30分 起床
午前05時30分~07時 シャワー、寮を出て登校
午前06時50分~07時30分 朝食
午前07時30分~07時40分 学生証のスキャン
午前07時40分~07時50分 朝礼
午前07時50分~08時30分 朝礼でのイベント
午前08時30分~午後04時 授業
午後04時 寮へ戻る
午後04時~05時45分 エクササイズ
午後05時45分~06時 シャワー
午後06時~07時 夕食
午後07時~07時30分 自習
午後07時30分~08時 寮での夕礼
午後08時~11時 自習
午後11時 就寝
まだ学校は始まってはいないもののこれと同じようなスケジュールなので、
あ~このためにオリエンテーションはあるんだな
と納得はしたのですが、ちょっと、これは新中1にはキツイですね。
男子寮では、また違うルールがあるようで、先輩のパシリやおもちゃにさせられたり、何かしでかした際には、腕立て伏せ50回とかの罰則があるそうです。このため、先輩になればなるほど、筋肉モリモリです。
家に着いた頃には少し落ち着いて 、シャワーの後、秒殺で寝ていました。
それから3日間、家で過ごせてリフレッシュし、気分も少し良くなったようでした。
そして、学校に戻らなければならない月曜日、今度は私が途中まで娘と友達を送っていき、途中でパンガーのお母さんにバトンタッチして学校まで送っていってもらいました。
どちらのお母さんとも、泣きながら話す娘の話を聞き、最後にはもう行きたくないと言われたそうです。
まさに、
みんな、泣く。
でも、子供達だけでなく、親同士も色々な経験を共有し、協力しながら様々なことを乗り越えていくんだろうなと思いました。
続く・・・
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